製薬企業MRのためのギャオスの部屋

現役MRのギャオスが、製薬企業のMRという職業について語っていきます。営業の方のスキルアップにもお役に立てると思う情報を公開していきます。

189、ネガティブキャンペーンとポジティブキャンペーン

 

皆さんおはようございます!
製薬企業MRのためのギャオスの部屋にようこそ♪
ブログ管理人のギャオスでございます!
 
 
本日のテーマは
______________________________
   ネガティブキャンペーンとポジティブキャンペーン
______________________________
です。
 
 
今日は、いつもよりもMRの営業的側面に
フォーカスを当てた記事です。
 
 
ネガティブキャンペーンって聞いたことがありますか?
また、どういうことを意味するか分かりますか?
 
知らない方は、今日はこの用語覚えていただきたいと思います!
 
ウィキぺディアによる、説明は以下の通りです!
ここにも書いてありますが、ネガティブキャンペーン
ネガキャンなどと略されます!
 
 
MRの業界に当てはめると、
「医薬品の悪いところにフォーカスをあてて、顧客にそれを宣伝すること」
と言えます!
 
端的に言うなら、「悪口」ですかね!
 
 
 
ではポジティブキャンペーンは何を意味するでしょう?
これは「医薬品の良いところにフォーカスをあてて宣伝すること」
と定義しています!
 
 
自社品でその医薬品に思い入れや自信があるならば、
ポジティブキャンペーンを当然行うでしょう!
 
 
ポジティブキャンペーンは、
顧客に使ってもらう上で、重要な活動です!
 
 
医薬品に何をもとめているかといったら、
勿論「患者さんによくなってもらいたい」という
想いからでしょう!
 
 
ネガティブキャンペーンとポジティブキャンペーンは
自分があみだした言葉だと思っていましたが、
調べてくると出てきますね!^^;
 
 
この記事にあるようにネガティブキャンペーンは一切
しない方がよいでしょうか?
 
私の答えは、、「医薬品の場合はNO!」です!
 
その理由を説明させていただきます!
 
 
医薬品には禁忌や慎重投与の欄が設けられています。
添付文書にかいてありますよね?!
 
 
じゃあポジティブキャンペーンばかりしていて、
ネガティブキャンペーンを行っていなかったら、
どうなるでしょう?
 
 
なんでもかんでも一つの薬が使われたら、
禁忌や慎重投与に該当する患者さんでは副作用など
あまりよくないことが起こる可能性があるわけです。
 
 
なので私は自社品に関しても、
ある一定割合でネガティブキャンペーンを実施します!
 
 
たとえば、腎機能障害を持っている患者さんでは慎重投与の薬剤があった場合には、
「先生、この薬は○○の疾患に対して、△△という効果が期待できますが、
一方で腎機能障害を持った方では慎重投与となっております。
この慎重投与になっている理由は、そういった方に投与されると腎機能障害が悪化してしまうことが危惧されているからです。
血清クレアチン値が2㎎/dl以上の方にはあまりお勧めできません。もしくはそれに近い値の患者さんでは保険でカットされない範囲で、定期的にクレアチニン血をご測定ください。安全にお使いいただくためには、重要な部分ですので是非ご留意のほどよろしくお願いします!その点に注意してお使いいただければ、本当に自信をもって患者さんのためになるとお勧めできる薬剤です。是非○○疾患の患者さんへのご使用をご検討ください!」
 
話法としては、こんな具合です!
 
 
ポジティブキャンペーンを他社品に行うこともあります!
自社品の禁忌や慎重投与にあてはまり、自社品がお勧めできるとは
言えない場合です。(話法は省略します)
 
ネガティブキャンペーンとポジティブキャンペーンのバランスは
医薬品を適正使用を推進する上で、非常に重要な活動となります!
 
 
是非意識してみてください!
 
 
ちなみに、私はポジティブな意味での他社品のネガティブキャンペーン
「差別化」や「注意喚起」と呼んでいます!
 
ネガティブキャンペーンだと悪口というイメージが先行し、
クリーンなイメージがなくなるからです。
 
 例を挙げます。
 
担当している先生が他社品を使っている場合に、
「先生その薬剤は、○○の疾患の患者さんに△△のような効果が期待できて
素晴らしい薬剤だと思います。ただし、添付文書に記載があるように、
□□の患者さんにはお使いなる際に注意が必要です。リスク&ベネフィットを
勘案したうえで、お使いください。」
 
これに加えて、もしそういった患者さんには
自社品を進めたいのであれば、
 
「私共の製品に関しては、□□の患者さんでも慎重投与などに該当しておらず、
今のところそういった患者さんにもある程度の安全性を担保したうえで、
お使いいただくことが可能です。もしよろしければ、そういった患者さんにだけでも
弊社の製品をご検討いただけないでしょうか?」
 
と言ってみてもよいでしょう。
 
 
これでドクターが自社品を選択するか否かは何とも言えませんが、
少なからず怒られたりすることは、あまりないと思います。
患者さんのことを想って提案しているMR活動ですから。
 
 
最後になりますが、
ネガティブな意味でのネガティブキャンペーンはやめてください!
要は「ただの悪口」ですね!
 
これは「誹謗中傷」と言って、業界で禁止されています。
 
 
是非先生方が知りたいと思える範囲、
患者さんのためになると思える範囲で、
上手にポジティブキャンペーンとネガティブキャンペーンを実施していってください!
 
 
それが、あなたのMRとしての腕の見せ所です!
 
 今日も読んでいただき、ありがとうございました!
 
 
 
本日の内容は以上です!
 
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【本日の要点】
ネガティブキャンペーンは短所を宣伝すること
ポジティブキャンペーンは長所を売り込むこと
医薬品の適正使用においては、両キャンペーンのバランスや比重が重要となる。 
 
 
 【本日の注目記事】
 
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 今日も読んでくださいまして、アリガトウございます♪(*^-^*)
 
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【管理人について】
私立大学薬学部(4年制)卒業後、大学院の修士課程修了(薬理学2年)。
外資系製薬企業に入社、MR導入研修を首席で修了(当時のMR認定試験6科目中4科目で1位)、現在もMRとして働いている。エリアの開業医、地域中核病院を担当。5つ以上の新薬上市経験があり、そのうち3回ほど、売上や計画達成率で全国1位になったことがあり、全社表彰は3回受賞。将来は社長もしくは役員になり、自社や業界の矛盾点を正し、真の意味で患者貢献・医療貢献をしていきたいという夢がある。特技は情報収集発信・プレゼン。
趣味は英語・読書・自己啓発・グルメ・MR業界を盛り上げること・MR志望の就活生の相談に乗ること。資格はTOEIC800・薬剤師・MR・薬学検定1級・漢検2級など