製薬企業MRのためのギャオスの部屋

現役MRのギャオスが、製薬企業のMRという職業について語っていきます。営業の方のスキルアップにもお役に立てると思う情報を公開していきます。

259、MR以外の道(研究・アメリカ留学編)

皆さん、おはようございます!

製薬企業MRのためのギャオスの部屋にようこそ♪

ブログ管理人のギャオスでございます!

 

本日のテーマは

______________________

  MR以外の道(研究・アメリカ留学編)

______________________

です!

 

 

現役MRインタビューも少しおちつきました。

 

今後は、就活生の中には、

MR以外のキャリアで迷っている方もいそうなので、

そういう道に進んだ人たちへもインタビューしていきます!

 

たとえば、薬学部ですと、

卒業後の進路として多いのは、

・大学院に進学

調剤薬局か病院で薬剤師

・ドラッグストア勤務

が圧倒的に多いと思います。

 

MRになる人の割合は、薬学部でも1割にも満たない状況です。

 

同様に、研究やCROもなる方も、

そう多くはないのではないでしょうか?

 

そこで、今回は、

私の大学院時代の先輩で

最近までアメリカに留学し、研究していた方に

ご協力いただきます。

 

「本当に志望職種はMRでいいのか」を

決めるためのご参考になればと思います!

 

それでは早速内容に入っていきましょう!

 

 

Q、なぜ薬学部に行こうと思ったか?

もともと国立の医学部を狙っていました。

ただし「臨床医」として働きたいという想いよりは、

そのころから「研究者」として働きたいという想いを持っていました。

 

ドクターの資格を持って研究をしたかったんです。

なぜなら、生の手術や臨床の立場に近い研究をできると思っていたからです。

 

センター試験で点数があまり取れなかったので、私立の医学部はいけないから、

薬学部を目指すことにしました。

 

 

Q、大学学部時代から一人暮らしをしていたのですか?

学部時代は、実家から離れていた大学に通うことになったが、寮生活をしていました。

平日はご飯もでましたね。土日は自分で何とかしろってスタンスでしたが。。(笑)

山の中みたいな大学だったので、車はないと生活できなかったので2年生からは車を購入しました。

 

 

Q、大学時代の楽しい思い出は?

サッカーサークルをやっていたが、女っ気がないと思っていました。^^;

そこで大学時代の途中から半分飲みサークルみたいな雰囲気の

テニスサークルもやるようにしました。

 

大学時代は勉強はそんなにしなかったですね。

高校の時の方がはるかに勉強していました。

 

ただしそんな中でも化学英語だけは、ずっとしていました。

生化学の原著と日本語に翻訳した本2冊をそろえて、

それらを併用して勉強してました。

 

 

Q、なぜ研究職行こうと思ったのですか?

父も研究者にだったから。

いずれは大学の教員になろうと思っていました。

 

 

Q、修士課程と博士課程でそれぞれ違う大学院に進学されましたが、

入試は大変でしたか?

修士は国立と私立受けて、国立は過去問もらえたんですが、落ちてしまいました。

私立は過去問外部の生徒にはくれなかったので大変だったのですが、結果として受かったので、私立の大学院(薬理学)に進みました。

 

博士の時には、

国立の大学院に進んだんですが、過去問中心で、もらえたのがよかったです。

英語はライティングの長文問題も出たのですが、

出る問題を予想していて、

  • 今年のノーベル賞は、どんなものか?
  • 自分の研究内容?を説明せよ!

の2つがでて、予想が見事的中しました。

 

それ以外には、当時の薬ゼミナールの青本(国家試験対策本)を使って、

生化学は勉強してましたね。

 

 

Q調剤薬局や病院、ドラッグストアに就職しようとは考えませんでしたか?

病院実習は、病院実習は某大学病院薬剤部に行ったのですが

私には楽しいと思えなかったんです。

 

その段階で、やはり私には研究の方がいいと思いました。

 

理由は医者、看護師、はオペに行っていたが、

薬剤師はいかなかった。少し実臨床と隔たりがあるような気がしました。

 

軟膏作ってみたり、バイアル作ってみたり

かなり失礼な表現になってしまうのですが、ちょっと地味な印象。

まあ医療に地味もなにもないんでしょうけど。。

いってみれば、縁の下の力持ち的な存在だったんですね、

「オレ医療やってるな」と思えなかったんです。

 

ただその中でも、唯一いいなと思ったのは、

血中濃度の解析は良いと思いましたね。

有効血中濃度範囲内に正確に管理できていることで、

患者さんの状態をコントロールできているわけですから。

 

思い出としては、薬剤師の先生に怒られたことですね。

端正な顔した40歳ぐらいの方でしたが、

午前にださなきゃならないいけない薬を、

私が相互作用とかを見てるときに、

午後に「それ午前に出さなきゃいけないやつじゃないか!」気づいて怒られました。

 

 

Q、修士・博士の研究はどのような感じでしたか?

修士2年:薬理学

腎臓の研究、ca拮抗薬、アドレナリン・ロサルタン(アンギオテンシン)、ACE阻害薬、

FITCデキストリンを投与して、造影剤みたいになるから、イメージングをやっていた感じですね。

輸出と輸入細動脈の血管系を測っていました。血流速度計測や血圧をカニュレーション

で測定したりしてました。

メリットは薬理は動物中心でした。

さらに、vivoの実験だったので、直接生体で試薬の反応を見れたことですね!

 

博士4年半:分子細胞生物学

がん細胞を用いた細胞分裂期でのVサーク(がん遺伝子onco gene)を発現させて

影響を見るという実験でした。

細胞由来のがん、ウイルス由来のがんってのがあるんですが、Vサークってのは、

ウイルス由来のがんですね!たとえば肝がんだと、大体はC型肝炎ウイルス由来ですよね。

メリットは細胞レベルでの、メカニズムは細かく見て解析しやすかったことですね。

修士と博士でそれぞれ、動物と細胞使って、両方の経験が出来たのは

非常によい経験になりました。

 

 

Q、アメリカに行きたいと思っていたのはいつごろからですか?

博士課程に入学したときには思っていました。

一度教員になってしまうと、まとまった時間がとれないから

博士終わったタイミングで行こうと思っていましたね。

 

 

Q、アメリカでの生活はいかがでしたか?

西海岸の大学院にいってました。

東海岸の例えばボストンは寒いのですが、西海岸は過ごしやすくてよかったです。

 

アメリカにはTeaching staffとして行っていたんです。

(いわゆるポスドクpostdoctol fellow途中給料もでていました。)

1人で行ったから、家を決めるのが大変で、ラボのボスに相談しました。

最初2日間は教授の家に住ませてもらいました。

向こうって、教授は「離れ」みたいなのを持っていて、

そこに2日間住ませてもらった感じです。

 

そのあと、研究室の人たちで共同で家を借りて住んでました。

一つの家が1棟1か月2400ドルぐらいで、1部屋600ドル+50ドル(電気代)ぐらいで、住めたんですよ。

 

同じ大学の4人で共同生活してましたね。

4人中3人はケミストリーdepartment(私と同じ)にいたが、

もう1人は社会学部でした。

 

向こうでは、

大半の学生がハウスシェアしてるんですね、アパートみたいのあまりないですから。

家ごと借りてみんなで住むのが普通なんです。

 

ただ、途中で一つ問題が起こって、

その家をせっかく借りてたのに、「買い手が見つかったから出て行け」と

大家さんに言われたんです。

 

だから向こうでは1度引っ越しも経験しました。

アメリカって引っ越し業者がいないから、軽トラとか使って自分たちで引っ越しするしかないんです。軽トラとかも誰かしら持ってたりするんですね(笑)

 

2つ目の住んだところでは、

シェクシャルマイノリティーの方と一緒に住んでました。

TGBTは普通に受け入れる感じですね。

特別なんも感じないし、普通な感じです!

 

それと、アメリカだと飲み屋がないので、行くとしたらバーになります。

要は日本みたいに、食べながらしゃべりながら飲むみたいな習慣がない。

行くなら飲むだけみたいな感じですね!

 

2か月に1回ぐらいはホームパーティーやってましたね。

 

 

Q、アメリカの研究室の様子はいかがでしたか?

アメリカの研究室の印象は静かだったということですね。

日本の方がガヤガヤしてる感じでした。

 

向こうの学生はまじめにやっていましたよ。

日本よりメリハリがついていましたね。

 

めちゃくちゃ勉強するんです。

普段から、テストがなくても、教授のところに質問来る人がとても多かったですね。

学びたい意欲がスゴイと思いました。

 

アメリカってよく聞くことだと思うんですけど、

大学は入学が簡単で卒業が難しい。

「宿題があるから、今日は遊べない」という人がたくさんいました。

 

あと面白いなと思ったのが、

Chemistry departmentに一度はいって、そこから医学部の大学院に行っても

アメリカって医者の免許が取れるのです。

薬学部とかは逆に学部も院も行かなきゃなれないとかって、ルールがあるんですけど。

 

  

Q、アメリカの研究室への留学は、どのようにしていくことになりましたか?

日本の生化学の学会にアメリカの研究室の教授が来た時に、英語でプレゼンして、それで行くことになりました。知り合いの教授の紹介でプレゼンすることになったんですね。

アメリカって、研究室に入るときは、普通紹介で決まっていくんです。

どこの馬の骨ともわからないような奴はいれさせてもらえません。

 

プレゼン後に、

本当にその研究室でいっていいのかe-mailで確認したらOKだったのです。

 

日本は大学に入る前に大体の将来が決まってくるが、

向こうは入ってから目覚めて勉強して偉くなる人もたくさんいる。

アメリカンドリームみたいな感じですかね。

 

アメリカの研究室では

Chemistry dept.で細胞を扱っていました。

 

教授の授業の一コマで、

いろいろな研究者をよんで、その人たちの話を聞いたりするんですけど、

日本の博士課程でやっていたことを、

大きな部屋で30分(+質疑応答)ぐらい話したりもしました。

 

 

Q、アメリカに行って変わったなと思うことはありますか?

日本の良さと悪さが見えてくる。

悪い部分は、日本の学生は大学とか研究室に入ることが目標になっていることです。

アメリカだと、学生の将来に対するモチベーションが異常に高いんですよ。

 

そんな中、日本にもいいところはあって、日本は敬語があるから、丁寧な感じですね。

向こうは教授も学生も、同じような言葉使いますから。

その分、アメリカの教授はフレンドリー(距離感が近い)、

私はファミリーネーム(苗字)でよんでたが、

「名前で呼べよ」と言ってきましたね。

 

それ以外に

日本の方が、サービス業のレベルが高いのはいいところだと思いました。

 

 

Q、研究することの面白さはどんなところか?

未知のことを発掘こと(埋蔵金を掘り当てるようなもの)

「形に残ることはとてもよい」と思います。

自分で書いた論文やデータは半永久的に残りますからね。

 

そんなにすぐには、クスリに還元できるような研究はないが、

ちょっとしたことの積み重ねが大きな発見になっていく、

それぞれの知見を見つけることは、意義ある事だと思っています。

 

当たり前ですけど、文献は英語で書くから、

世界中で興味がある人は、みんな読んでくれる。

インターネットを介して、世界レベルに発信できるんです。

それで自分の研究に興味をもって、連絡をしてくれたりもしますし、

Reference(参照文献)でひいてくれます(引用してくれたりもします)。

 

 

Q、今後は4月からは大学の薬学部で教育者になります。何か思うことがありますか?

企業の研究所に入ると研究だけだが、

大学の教員は講義もやるし研究もやるので、

「教育者半分・研究半分」というのは、案外面白そうだ。ということです。

 

 

Q、話は変わってしまうんですが、MRのイメージってどんなですか?

MRは批判するわけではないが、「ネットで調べればいいんじゃない?」

という気持ちがあります。

 

そのため「MRはAIにとって代われるんじゃないか」と思っていましたが、

「そうではないところもあるんだ」、ということがあることは最近知りましたね。

 

よく言われることですが、

医療関係者としての目線をMRが持たなきゃならないというのは

本当だと思いますね。

 

なんだかんだMRも重要な職業だと思いますよ。

MRの方々の何人かと最近話す機会があったんですが、

みんなコミュニケーション能力が高いと思いましたね。

 

教員とか研究者は、実はしゃべり下手な人も多いんですよ。

だから、そこはすごいなと思いましたね。

 

 

Q、今から就活する人に向けて、人生の選択を迫られている人に

大してメッセージをお願いします!

 

「失敗してもそこで終わりじゃないから!」ということですね。

私も最初は医学部に行きたかったが、

諦めなかったので研究者になることができました。

 

だからと言って、「就活を適当にやってもいい」ということではないですよ!(笑)

「全力でやって、行ったところが恐らく正解なんだよ!」ということですね!

是非、精いっぱい頑張ってください!

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は私の研究室時代の先輩で、アメリカ留学の経験もある方に

研究の醍醐味や留学について教えていただきました。

 

院の時代に、

連絡先も交換できていなかったのですが、

久しぶりに再会するきっかけになったのは、

facebook」でした。

 

本当にフェイスブックには頭が上がりません。

再会のキッカケを与えてくれましたし、

最終的には、このような形でインタビューまで、させていただけたわけですから。 

 

先輩は、これから大学で教育者・研究者として働いていきます。

 

薬学部で助教として研究や教育をするので、

「MR志望の学生がいるときには、私に連絡させてください」

とお伝えしました(笑)

 

今後、更に先輩も私も、活動の幅が広がっていきそうです。

お忙しいところ本当にありがとうございました。 

 

 

本日の内容は以上です!

 

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

 

 
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【本日の要点】
研究の道に進んだ方のインタビューを紹介しました。
研究・留学の話をお聞きしました。
今後は半分研究者、もう半分は教育者として働いていくそうです。
 
 
 【本日の注目記事】

多発性硬化症に新規経口薬「テクフィデラ」登場、服薬アドヒアランス向上に期待-バイオジェン - QLifePro 医療ニュース

 

患者と薬剤師をつなぐ、医療業界の革新的サポーター ~誰もが必ず通る場「薬局」の位置づけを変革~(前編) - Wahl and Case

 

ここ10年のながれ: MRの営業ノウハウ

 

プレミアムフライデー、オフィス街飲食店は「大迷惑」な理由 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン | ダイヤモンド社

 

【編集後記】

お気に入りのコンビニ

便利な世の中ですね!その辺のコンビニに入れば、食べ物を買える時代です。

最近は高齢者でも、料理を作らずに、コンビニで買って済ませる方も増えているそうです。

食品添加物などが使われているものが多いので、リンを多く含み、本来そういったものに

気を使うべき人は注意すべきなのですが、時代の流れですね。

 

コンビニと言えば、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートなどが主流ですね!

私はもっぱらローソン派です!

理由は家の近くにあるコンビニがローソンだからです。

 

PONTA(ポンタ)カード、Tポイントカード、セブンですとNANACO(ななこ)など

いろいろありますが、この制度もお得ですね!

他にも、荷物の受け取りが出来たり、ローソンであれば郵便物が出せたり、

荷物を送ることもできますし、最近は薬局が併設されていたりもします。

チケットの予約購入や代金支払いもできますからね。

 

全てがコンビニでワンストップで解決してしまう世の中です。

 

皆さんお気に入りのコンビニはございますか?

写真はローソンで買った、スイーツです♪

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 今日も読んでくださいまして、アリガトウございます♪(*^-^*)
 
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【管理人について】
私立大学薬学部(4年制)卒業後、大学院の修士課程修了(薬理学2年)。
外資系製薬企業に入社、MR導入研修を首席で修了(当時のMR認定試験6科目中4科目で1位)、現在もMRとして働いている。エリアの開業医、地域中核病院を担当。5つ以上の新薬上市経験があり、そのうち3回ほど、売上や計画達成率で全国1位になったことがあり、全社表彰は3回受賞。将来は社長もしくは役員になり、自社や業界の矛盾点を正し、真の意味で患者貢献・医療貢献をしていきたいという夢がある。特技は情報収集発信・プレゼン。
趣味は英語・読書・自己啓発・グルメ・MR業界を盛り上げること・MR志望の就活生の相談に乗ること。資格はTOEIC800・薬剤師・MR・薬学検定1級・漢検2級など