258、現役MRのインタビュー(その5)
皆さん、こんばんは!
製薬企業MRのためのギャオスの部屋にようこそ♪
ブログ管理人のギャオスでございます!
本日のテーマは
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現役MRのインタビュー(その5)
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です!
今回はヘッドハンティングで2社転職している
優秀MRのMさんをご紹介します。
現在3社目の会社でお勤めしており、
大学病院や基幹病院を担当してらっしゃいます。
将来独立するために
ドクターにコンサルティングなどのサービスも提供しています。
ヘッドハンティングやコンサルの話など、
普段なかなか聞けない話が聞けるのではないでしょうか?
それでは早速内容に入っていきましょう♪
Q、MR(医薬情報担当者:Medical Representative)という職種を
どのようにして知りましたか?
→もともと理系なので理系の仕事を探していた。大学の就職課にいったりして、
色々調べていて、MRという職種を知った。
大学3年の3月には内定出てた。
「夢の薬を扱える」という、企業からの宣伝もあり決めたそうです。
Q、なぜMRになりましたか?
→OB訪問して実際に働いている人から話をきいた経験がデカかった。
どのようにMRと知り合ったかというと、
最初は大学の就職課に頼んで1人紹介してもらって、そこからはその1人に
芋づる式にしてもらった。営業が好きだったり、話をするのが好きだったから。
Q、学生時代に頑張ったことは、どのようなことがございますか?
→バイト、結婚式場のバイト。
就活サークルを作ったそうです。
後輩たちのためのサークルで、どうしたら内定がとれるかなど、
自分たちの経験をもとに情報提供をしてあげていたそうです。
Q、就活で(製薬企業は)何社選考を受けましたか?また、印象的な選考や質問があれば教えてください!
→2004年前の就活。 MRだけ20社ぐらい選考うけた。
色々面白い話もあったようですが、ここに書けないような話題だったので、
そういう話もあったということだけ記載しておきます。
気になると思いますが、ご容赦ください。
Q、会社説明会での注意点や心構えは何かありますか?
→自然体でやること。変に嘘つかない。
面接は回数をこなしたら、うまくなるから、いくつかの企業を練習として受けた。
基本的にスタンスは、就活は「ご縁」なので、内定がでないということは
自分には合っていなかったということで、仕方ないと思った方が良い。
Q、グループディスカッション(GD)を通過するための何かアドバイスはありますか?
→2社GDは受けた。ポジション取りが大事だと思うが、
アピールしすぎてもいらない奴となると思う。
Q、面接でのアドバイスは何かありますか?
→変にかっこつけない。素直な自分を出す。
Q、インターンには参加しましたか?どのような内容でしたか?
→大学で化学(有機合成)を専攻していたので、研究職のインターン行ってみた。
行ってみて、自分には研究は合わないと思ったそうです。
Q、ご自分の強みと弱みはどのようなところでしょうか?
→強み、愛嬌ある、だれとでも話せる。
弱み、飽きやすい(ただしハマったときには徹底的に集中する)。思い付きで動く。
Q、MRをしてみて、大変だったことや失敗談はどのようなことがありますか?
→大変だとおもったら全部大変。時間も不定期なので。
2時間~3時間顧客と会うために待ったりとかもありますので。
大変な思いをしたときには、その中でどうやって、意味を見つけるかじゃないか。
会社から言われたことをやっているだけじゃ面白くないですよ。
Q、顧客で好きなタイプや苦手なタイプはそれぞれどのようなタイプですか?
→好きなタイプ、おばちゃん得意。キャラでグイグイいけるから。
苦手なタイプ、患者のことを考えてないと思われるような、銭ゲバタイプの人。
Q、休日の過ごし方を教えてください!
→子供が2人いるので、子育てをしている。家族で一緒にいることが多く、
出かけるとしても近場が多いです。
Q、MRで必要とされる能力はどのようなことだと思いますか?
→今までは、コミュニケーション、臨機応変さ。
これから必要とされるのは、コンサル能力。
例えば、同じような作用機序の薬剤が6社7社からでてたら、
その中で目立つための差別化がいる。
Q、会社や業界の課題や嫌なところがあれば、お考えを聞かせてください。
→閉鎖的なところ。医者と薬剤師が、知りたい情報も
業界のルールで提供できなかったりする。そう言うことに関しては、下らないと思うので、
そのルールはなくしてほしい。
Q、1日の流れをおおまかに教えてください!
→7時30分から大学入って、出勤前のドクター捕まえる。
9時30分~11時ぐらいまで喫茶店で内勤、
大学とか病院、病院、夕方まで回って、家に帰るのは19時30~20時。
オフィスには徹底していかない。
傷のなめ合いしてるだけで、行くだけ時間の無駄だと思う。
週1回月曜午前中ぐらいだけオフィスに出社しています。
Q、内定後何か特別に行ったことはありますか?
→業界のことをしるために、いろいろ調べてもいいだろうし、
入社する会社の人に話を聞いてもいいと思う。
ただそれ以上に、学生のうちにしかできないことをしておいた方がよいかもしれない。
例えば、海外旅行いくとかボランティアしてみるとかですかね。
Q、入社後の研修中は苦労しましたか?
→共同生活が大っ嫌いだから、2人1部屋で住めと言われたときは、つらかった。
基本的に他人に乱されるのが好きじゃないんですよね。
Q、研修中の様子を教えてください!(ホテルに泊まりこみ?研修所?
毎日テスト?MR認定試験の勉強、マナー、言葉遣い、ロールプレイ、プレゼン)
→研修所は3回場所が変わりました。ホテルで行いました。
最初の一ヵ月はひたすら缶詰で認定試験の勉強。二ヶ月目から製品研修、RP、説明会練習、三ヶ月目で今までのすべてをすべて混ぜ合わせて研修を
Q、ドクターや薬剤師、そのほか顧客とかかわる際に、
意識していることを教えてください!
→担当して最初しばらくは(半年間ぐらい)、宣伝しない。
相手のことを尊敬出来たり、この人は好意的だと思ったら、メールアドレスよりも、
LINEとかFACEBOOKで繋がっておく。(その方がメールよりも連絡が取りやすく、
情報共有も早いから)
Q、MRという仕事は、学生の頃のイメージと、実際働いてみての現場にギャップは
何かありましたか?
→あったと言えばうそになるなるし、なかったと言えばうそになる。
会社も説明会などで、医療貢献とか言ってるけど、すぐ現実に気づく。
ただ、それに関しては、悲観もしなかったし、その中でもできることを探していった。;
Q、業界や社会のニュースをどのように仕入れていますか?
→フェイスブックで有名な人をフォロー(生きた情報がゲットできる)。
メディウォッチを見ている。ミクス。
日刊薬業、リスファックス(この二つは当たり前)
厚生労働省のメルマガも診療報酬の方向性の把握に有用
Q、セミナー(勉強会)に参加しようと思った理由やキッカケを教えてください!
→危機感から参加していた。
常にトップクラスの成績を残していたが、
MR自体が「いらない」って言われたら終わりだから。
Q、資格は何か持っていますか?
→入社してからユーキャンでFP(ファイナンシャルプランナー)2級を取った。
もともとお金にも興味があったから。あとは形に残るものもっていたら、少しはいいかと想い取得しました。
医療経営士3級を先日受験しました。
Q、セミナーでお勧めは?
→MR-NETの池上さんのセミナーが一番いいと思う。
Q、就活時代に戻れるとしたら、どのような職業に興味がありますか?またMRをしたいですか?
→やってもええなとは思う。
でも今ならコンサルティングファームにも行きたいとも思う。
最終的には、自分のことを全部自分で決めてやっていきたいので、
自分が社長になって、事業を展開していきたい。
Q、ヘッドハンティングされて、2回転職していますが、
魅力はどのようなところでしょうか?
→条件を聞いてもらいやすく、採用されやすいこと。
ただし、受かったときに逆に断りにくいというデメリットもあるそうです。
具体的な条件としては、
勤務地の希望を聞いてもらったそうです。
給料は全てスライド(変化なし)でお伝えしたそうです。
Q、現在磨いている、これから身につけたいスキル・知識・能力は
どのようなことがありますか?
→医療経営士2級、NLP。趣味としての英会話
Q、MRは医療貢献に役立っていると思いますか?
→「ないこともないけど、こんなに人数いらんよなー」、だそうです。
Q、MRの人数は減ると言われていますが、ズバリどのくらいになると思いますか?
→2万以下でいいと思います。
Q、AIや毎年薬価改定や訪問規制、トランプ大統領始動など、
最近話題のトピックに関して何か思うことがあれば聞かせてください!
→社会環境変われば、製薬も変わる。大型合併もこれからあるだろうね。
Q、今後目指すキャリアについて教えてください!
(結婚後や子育てをしながらも働きたいかなども含めて)
→開業コンサルになり、その後独立すること。
現在会社員として勤めながら、2人の顧客を抱えていて、もうすぐ1人増えて
3人になるそうです。
最終的には8~10人ぐらいの顧客をコンサルしていきたいそうです。
仕事をしながら、コンサルをすると、
仕事に支障がないようにやらなければならないので、
抱えられる顧客数に限界を感じているそうです。
Q具体的にコンサルティングとはどのようなことをしていますか?
→開業したクリニックの、人事採用・増患支援などをしています。
事務長をしていて、変なスタッフを先生が取らないように、アドバイスなどをしている。
Q、製薬3社を比較してみて、違いはありましたか?
→カラーはちがう。
○○(具体的な企業名を伝えてくれましたが伏せます。)が一番自分には合っていた。
どのような雰囲気があっていたかというと、「ユルイ」ところだそうです。
Q、座右の銘やポリシーがあれば教えてください!
→諸行無常
Q、オススメの本(座右の書)があれば教えてください!
→神田昌典(かんだ まさのり)さんの本は良い。
殆ど持っている。社会人になってから読んだ。
本を読みだしたのは、社会人なってから。
Q、MRは患者さんとコミュニケーションをとることがないですが、どのようなところにMRのやりがいを見出しますか?(具体的事例があるとありがたいです)
→たとえば、患者さんが踏み出しにくい治療法があったとして、
その治療を受けようという意欲を看護師などを通して、支援して、
実際にその患者さんがそういった治療を受けていったときは、やりがいを感じるし、
嬉しい。
Q、出会った中で、尊敬できると思ったドクターとはどのような人でしたか?
→ 某大学の教授。患者のためというところが前面に押し出されている。
患者さんのためを突き詰めた「権化」という人。
Q、尊敬する歴史的人物や有名人は誰かいますか?そのひとのどのようなところに尊敬の念をいだきますか?
→ない。
Q、あなたが考えるスーパーMR(尊敬する先輩MR)はどのようなところがすごいですか?具体的に教えてください!
→自分よりも先生に強い。知識が深い人。
Q、MRに向いていると思う人はどんな人だと思いますか?
→コミュニケーション好きだったり、
MRは薬を扱うので、薬学関係の勉強をすることに対してアレルギーがない人。
Q、どんなMRになりたいですか?orどんなMRでありたいですか?
→ 今のままのスタンスでいいなと思いつつも、数字に押されて無茶はしたくない。
Q、MR以前に、どのような人でありたいですか?
→後輩から尊敬されていて、得意先から一番最初に指名される人でありたい。
Q、就活中に困ったことはどのようなことがありましたか?
→選考の日がブッキングした。
「今日決めてくれたら内定出してやる」といわれたから
「じゃあお断りします」と足早に立ち去ったこともお話ししてくださいました。
Q、内定を獲得するために、どのような努力をしましたか?
→面接は練習のために、数をこなした。
Q、どうしたら、ヘッドハンティングされると思いますか?
→普段から他社のMR、上司、本社の人とコミュニケーションを取り、
情報共有しておく。結局は人と人とのつながりからしか生まれない
Q、転職を決意してから、転職先が決まるまでに
どのくらいの期間がかかりましたか?
→2回経験しているが、いずれも半年くらいかな??
Q、お子さんもいらっしゃいますが、子育てや家事はどのくらい
していますか?(たとえば平日は奥さんに任せて、休日はノスケさんがやっている。
もしくは食事と洗濯はノスケさんがやっているなどの分担を教えてほしいです)
→平日は奥さんにすべて任せているので、休日は掃除や料理、育児に積極的に取り組んでいます。
子供が生まれて価値観変わったのもあるかな。
Q、ずばり、仕事と家庭の両立するための秘訣を教えてください!
→カッコつけず、奥さんと話し合う事。仕事上でも無理はしないこと。
Q、最後にMRを目指す就活生の方に(就活上のアドバイスや
学生のうちにしておいた方がよいと思うこと)メッセージをお願いします!
→働いてみて、失敗したら転職したらいい。
でも3年ぐらいは勤めてみたらどうだろうか?
「楽に行こうぜ!」とのことです。
いかがでしたでしょうか?
Mさんとは、起業塾で知り合いになりました!
インタビューを実施した日も、
ドクターへのコンサルティングをしていた日で
大変お忙しいところ、お時間をいただきました!
お話しして、印象的だったのは、
インタビューの質問をした際の、
Mさんの「即答ぶり」です!
それにより、
単位時間あたりに得られる情報量がとてつもなかったです。(笑)
これは自分自身への理解が確固たるものになっていて、
自信があるからこそ、出来ることだと思いました。
MさんのMR活動の凄さの片りんを見せていただいた気がします。
今後も末永く、お付き合いしていただきたい人物の一人です。
本日の内容は以上です!
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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【編集後記】
山登り
久しぶりに?山に登ってきました。
行き帰りで5時間程度の道のりでした。
しかし、今回は今まで経験したことのないような
「これ滑ったら死ぬかも」レベルの急斜面を登りました。
(半分連れていかれました)
道なき道を行き、自分がヒトであることを忘れそうになりました。
生と死の実感。花鳥風月。
とあるドクターの言葉を思い出します。
「人間は最後は自然に行きつく。」
正にその境地にたどり着けたのかもしれません。
皆さんも気が向いたら一度登山などいかがですか?
(天候やスケジュール管理など遭難しないための準備はしっかり行ってください)
写真は山頂からの風景です。
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